将棋・王位戦第3局 藤井王位、最終盤にリード広げ押し切る

2021/07/22 21:50

第3局で豊島将之竜王(左)に勝ち、感想戦で対局を振り返る藤井聡太王位=22日午後7時35分、神戸市北区有馬町の「中の坊瑞苑」(撮影・辰巳直之)

 秒読みの声だけが響く対局室で、豊島将之竜王(31)が「負けました」と静かに口にした。その瞬間、19歳になったばかりの藤井聡太王位が、最年少での王位戦初防衛に向けて一歩前進した。 関連ニュース 王位戦第3局2日目、午前のおやつ 藤井はコーヒーのみ、豊島は2日連続同じもの 王位戦第3局 藤井が逆転勝ちした第2局と同じ戦型に 王位戦第3局、初日のおやつ 藤井は新選択肢から、豊島は豪華に

 対局最終盤、藤井のリードが広がり、豊島の8七歩成(102手目)に対して藤井が8七同金(103手目)と対応した場面で、関係者は投了間近と判断して総立ちになった。
 両者の通算対戦成績は藤井が3勝、豊島が7勝となった。25日には、藤井王位が豊島叡王に挑戦する「第6期叡王戦5番勝負」も開幕。両者は今後、王位戦と合わせ、9月にかけて番勝負を最大9局戦うことになる。
 藤井は「王位戦は第4局まで少し間が空くので、その間にしっかり準備したい」、豊島も「準備をしっかり進めてがんばりたい」と、ともに次を見据える。(井原尚基)
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