県幹部の5割、再就職で県外郭団体へ 兵庫県OB、県生きがい創造協会など
2021/08/17 21:10
兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5
兵庫県は2019年7月から21年6月までに退職した本庁課長・室長級以上の職員93人について、再就職の状況を発表した。再就職した91人のうち、県から出資や補助金を受けている外郭団体に約5割に当たる44人が採用されていた。
関連ニュース
長すぎるお昼休み 職員7人を懲戒処分
学歴も職歴も無く、うつ状態で「自殺も頭をよぎった」… 人気漫画家が明かした意外な過去 投稿に込めた思い
横領しキャバクラやガールズバーに 県職員、指摘され帰宅し行方不明に
再就職先の外郭団体は、県勤労福祉協会やひょうご産業活性化センター、県生きがい創造協会など。ほかの47人の内訳は、県電気工事工業組合や日本赤十字社兵庫県支部など関係団体に18人▽再任用や非常勤嘱託職員などで本庁に再雇用された19人▽民間企業に10人-。2人が再就職を希望しなかった。
県は、再就職の透明性や公平性を高めるため、職員の再就職を仲介する「県退職者人材センター」を設置。県と利害関係のある企業や団体に職員個人が直接、就職活動することを禁じている。
また県教育委員会では、課長・室長級以上の退職者53人のうち12人が、県の外郭団体に就職。私立学校は19人、国立大学法人など国の関係団体は2人(うち1人は同センターを通さず)、民間企業は1人だった。再任用・非常勤嘱託職員は18人。1人が再就職を希望しなかった。
県病院局は課室長級以上23人が退職。内訳は、関係団体9人▽再任用・非常勤嘱託職員12人▽再就職希望なし2人-だった。(小谷千穂)