石綿健康被害ホットライン開設 21、22日全国一斉実施

2021/08/18 11:27

 NPO法人アスベスト被害者救済基金(神戸市中央区)などは21、22日に、全国一斉の電話相談「アスベスト(石綿)健康被害ホットライン」を実施する。 関連ニュース 弱っていく中「ワシも裁判する」 建設アスベスト訴訟、屋外工は救済除外 遺族「悔しい」 建設石綿で初の集団和解 札幌高裁、最高裁統一判断受け 里山の公園、真っ赤に彩る ヒガンバナ見ごろ 神戸・北区

 石綿被害は、2005年に機械メーカー「クボタ」旧神崎工場(兵庫県尼崎市)の元労働者や近隣住民への被害が明らかになり、全国で顕在化した(クボタショック)。工場のほか、石綿の輸入業や、石綿を含んだ資材を用いていた建設業などで被害者が出ている。
 電話相談は、NPO法人じん肺・アスベスト被災者救済基金(神奈川県)と共催。石綿は無意識に吸引してしまうことに加え、健康被害が出るまでの潜伏期間が長いため、発病しても原因に気付いていない人も多いという。
 今回はこうした患者の掘り起こしを目指す。過去にアスベストを扱う仕事に従事した人や、中皮腫や肺がん、じん肺などにかかった人からの相談を受け付ける。労災補償や給付金制度、健康対策などについてアドバイスする。
 午前10時~午後6時。フリーダイヤル0120・349・931
(小谷千穂)

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