新型コロナ陽性を隠し小学校で授業「体調改善したので」 教員や児童検査のため臨時休校
2021/09/01 21:05
市立小学校の教諭が陽性を隠して授業をしていた問題について、会見で説明する尼崎市教育委員会の幹部ら=1日午後3時38分、尼崎市役所
兵庫県尼崎市教育委員会は1日、市立小学校の教諭が8月30日、新型コロナウイルスに感染しながら出勤していたと発表した。教諭は感染の事実を学校に伝えず、市教委に「体調が改善したので出勤できると判断した」と話しているという。この小学校は、接触した可能性がある教職員と児童計38人にPCR検査を行うため、3日まで臨時休校する。
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市教委は「コロナ患者であり、個人の特定につながる恐れがある」として性別や年齢は公表しなかった。
この教諭は学級担任を務め、30日は各教室で始業式をした後、4時間目まで授業をした。全員がマスクを着け、昼食は教諭同士が離れて無言で食べたため、同市保健所は「濃厚接触者はいない」としている。
市教委によると、教諭は25日に38・8度の発熱があり、同日に医療機関で陽性が分かった。26日は学校を休んだが、「鼻水が出る」としか伝えていなかった。
30日夕方、教諭が住む地域の保健所から尼崎市教委に在籍確認の電話があり、事態が判明した。本来は、陽性判明から10日が経過し、さらに症状が軽くなって3日がたっていないと出勤は認められない。市教委は回復後、教諭に報告しなかった理由などを聴く方針。
白畑優教育長は「教育公務員としてあるまじき行動で、事実関係を確認した上で厳正に対処する」とコメントした。(竹本拓也)
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