オオサンショウウオがひそむ里 巨大垂れ幕でPR
2021/09/07 14:26
生野支所にお目見えした「オオサンショウウオの棲むまち」をPRする懸垂幕=朝来市生野町口銀谷
兵庫県朝来市生野支所(朝来市生野町口銀谷)にこのほど、特別天然記念物のオオサンショウウオをモチーフにした懸垂幕がお目見えした。地域の豊かな自然環境をPRし、その象徴ともなっているオオサンショウウオと共生するまちづくりを推進したい考えだ。
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オオサンショウウオは中国山地など西日本の河川を中心に生息し、その中でも生野町を流れる市川は有数の生息地。今月開催予定だった「国際ハンザキシンポジウム&第17回日本オオサンショウウオの会・朝来大会」(新型コロナウイルス感染拡大の影響で2022年度に延期)に向け、市は20年度から「オオサンショウウオの棲(す)むまち」としてPR。その一環で懸垂幕を作った。
大きさは高さ5メートル、幅1・4メートルで、民間企業に依頼し、すでに生野町で使われているイラストなどを参考にデザイン。涼しげな背景に独特のシルエットが浮かぶ印象的な懸垂幕になった。
市の担当者は「道路からも大きく見えるので道行く人に目に留めてもらい、来年の朝来大会への機運を高めていきたい」としている。(竜門和諒)