神戸市長選で維新、現職を支援せず 独自候補を模索、松井代表「相乗りにはくみしない」
2021/09/14 21:15
神戸市役所=神戸市中央区
任期満了に伴う神戸市長選(10月10日告示、同24日投開票)について、日本維新の会代表の松井一郎大阪市長は14日、立候補を表明している現職の久元喜造氏(67)=自民、立民、公明、国民推薦=を支援しない方針を明らかにした。また維新の兵庫県組織「兵庫維新の会」の幹部は、独自候補の擁立を「諦めたという判断はしていない」とし、選定を続ける意向を示した。
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松井代表は久元氏を支援しない理由について「『自・公・民』の相乗りにはくみしない。前例踏襲になり、新しいことができない」と説明。独自候補については「残念ながら今、適任者がいない状況だと聞いている」とし、最終的には神戸市会議員団を中心に地元が判断するとの考えを示した。
維新は前回2017年の同市長選に初めて独自候補を擁立。久元氏に大差をつけられて落選した。今年7月の兵庫県知事選では、推薦した斎藤元彦知事(43)が初当選し、さらなる党勢拡大を狙い、同市長選への参戦を模索している。
同市長選には、3選を目指す久元氏のほか、兵庫労連事務局次長の岡崎史典氏(52)=共産推薦、空手道場代表の酒谷敏生氏(50)、元加西市長の中川暢三氏(65)、音楽塾経営の服部修氏(47)の5人が立候補を表明している。(三島大一郎、長谷部崇)