人気漫画家ひうらさとるさん 代表作「ホタルノヒカリ」に込めた思い語る

2021/09/23 12:00

リスナーへのプレゼントのサイン色紙と単行本を持つひうらさとるさん=豊岡市内

 兵庫県豊岡市城崎町在住の漫画家ひうらさとるさん(55)に同市での暮らしぶりや、月刊女性漫画誌で今月から始まった新連載などについて話を聞いた。25日から、音声メディア「Voicy(ボイシー)」の神戸新聞チャンネル「めっちゃ兵庫」で放送される。サイトからアクセスするか、アプリをダウンロードし、好きな時間帯に無料で聴ける。 関連ニュース 【写真】サインを書くひうらさとるさん 濱田マリ「NHK朝ドラの台本見てニヤニヤ、ワクワク」 ゲームで人気、悪役陰陽師・蘆屋道満 実は無欲の人格者だった 呪術廻戦にもモデル

 -東京から移住して10年。豊岡市での暮らしは。
 「大阪府生まれで、高校生のときに漫画家デビュー。20代で東京に上京し、40歳過ぎで結婚、出産した。2011年の東日本大震災をきっかけに、夫の出身地である豊岡市に移住した」
 「コロナ禍で趣味の旅行はできないが、毎日温泉に入っているし、観光地なので来ている人がうきうきしていてこちらも気持ちが晴れやかになる」
 -自身のボイシーチャンネルのオープニングで「頑張っている妹たち弟たちに」とあいさつしている。込めた意味は。
 「代表作『ホタルノヒカリ』の主人公・蛍は、仕事に専念して恋愛をめんどくさがる27歳の“干物女”だが、自分自身も昔、殻に閉じこもっていたというか、自分の世界にいるという感じがあった。そうやって漫画では自身が10年くらい前に経験して、今は解決したようなことを描くことが多いが、その世代の子からとても反響があった。示唆してくださいと言われるようになり、ボイシーのリスナーに向けて話すようになった。経験が少しでも役立てばと思う」
 -「ホタルノヒカリSP」(全6巻)に続き、「ホタルノヒカリBABY(ベイビー)」(全6巻)の最終巻が今年発行された。
 「蛍の子育てというより、赤ちゃんの中身はおじさんで、“ボケ”役の蛍が赤ちゃんと夫から突っ込まれる展開。ホタルノヒカリは波乱万丈の物語ではない。今度は更年期障害の話を描いてと読者から言われた。蛍と同世代の人が、一緒に年齢を重ねて、ともに乗り越えていく話を読みたいと。今すぐは考えられないけどそういう可能性はあるなと思う」
 -新連載「西園寺さんは家事をしない」が、女性漫画誌「BE LOVE(ビー・ラブ)」で始まった。
 「西園寺さんは、家事のアプリを手掛ける会社でバリバリ働くが、家事をしない30代後半の独身女性。自身で購入した一軒家で年下の同僚男性とこれから一緒に住むかも?という話」
 「結婚してラブラブの生活ではなく、新しい同居生活の形で、家事も分担しながらやっていく。本や新聞は校閲を経て発行されるけど、アプリはとりあえず出してユーザーの声を反映して、バグを修正していく。家庭生活と似ていると思った。とりあえず一緒に住んでみて、トライアンドエラーを繰り返してより良いものにしていくのをなぞらえてみようかと思っている」
 インタビューの前編は「めっちゃ兵庫」で、後編はひうらさんの「ひうらさとるの漫画と温泉」で放送。(石川 翠)

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