将棋・加古川青流戦 服部四段、第11期王者に 井田四段を破る
2021/09/26 20:40
第11期加古川青流戦で優勝し、感想戦で対局を振り返る服部慎一郎四段=26日午後、加古川市内
将棋の若手棋士らが競う第11期加古川青流戦(兵庫県加古川市など主催、神戸新聞社共催)決勝3番勝負の第2、3局が26日、兵庫県加古川市加古川町北在家の鶴林寺で指され、服部慎一郎四段(22)が通算2勝1敗で井田明宏四段(24)を下し、棋戦初優勝を果たした。
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相掛かりの戦いとなった25日の第1局は井田四段が先勝。26日午前の第2局は先手の服部四段が矢倉、井田四段は得意の雁木を選択し、一時は井田四段が優勢となったが、服部四段が井田四段の飛車を取り込むなどして153手で逆転勝ちした。
同日午後の第3局は、あらためて振り駒が行われ、服部四段が先手に。第2局と同様、服部四段が矢倉、井田四段が雁木の戦型を選び、服部四段が徐々に優勢となった。井田四段は角を渡す勝負手で抵抗したが、服部四段が的確に対応し、85手で優勝を決めた。
一昨年の前回大会で準優勝に終わっていた服部四段は「2年前の自分を超えることができた」と喜び、井田四段は「今回の経験を今後の棋士人生に生かしたい」と奮起を誓った。(井原尚基)