優美な女性描いた画家、アルフォンス・ミュシャ展 神戸ファッション美術館で20日開幕
2021/11/19 20:55
緻密で繊細なミュシャの作品に見入る来場者ら=神戸市東灘区向洋町中2、神戸ファッション美術館(撮影・長嶺麻子)
優美な女性像で知られる画家・デザイナーの全貌を紹介する「アール・ヌーヴォーの華 アルフォンス・ミュシャ展」(神戸新聞社など主催)が20日、神戸市東灘区の神戸ファッション美術館で開幕する。19日、内覧会が開かれた。(小林伸哉)
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ミュシャ(1860~1939年)は現在のチェコ出身。19世紀末から欧米で流行した美術の様式「アール・ヌーヴォー」の旗手と称される。女優サラ・ベルナールの演劇宣伝用に1895年、パリで手がけたポスター「ジスモンダ」で世に知られるようになった。
女性の手や指の繊細な描写が目を引く。花々を抱えたり、髪をかき上げたりといったしぐさを印象的に表現した。
貴重なポスターのほか、ポストカード、本の挿絵など約500点を披露。祖国にデザインで尽くした生涯や作風の変遷を多面的に紹介する。曲線美が特徴の同館が所蔵するドレスも飾り、パリで活躍した時代の空気も醸し出す。
来年1月16日まで。午前10時~午後6時。月曜と年末年始、1月11日は休館(1月10日は開館)。一般千円ほか。同館TEL078・858・0050