雲海広がる大パノラマ、別世界にいざなう 丹波・黒井城跡
2021/11/26 10:40
太陽の光が差して陰影ができ、立体的に見える雲海=21日早朝、黒井城跡
息をのむ美しさ-。兵庫県丹波市春日町黒井の黒井城跡から望む雲海に、そんな言葉が自然と出てきた。
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11月下旬に入り、同市内の朝晩はぐっと冷え込むようになった。寒暖差によって生じる丹波霧が、周辺を包み込む。放射冷却とともに、湿度が高く、無風、またはそれに近いことが、雲海の発生条件とされる。
黒井城跡は標高356メートルの猪ノ口山山頂にある。なだらかな登山道が整備され、登頂まで1時間足らず。日の出前には、市民や写真愛好家らが、絶景を見逃すまいと足しげく通う。
広島市から訪れ、初めて雲海を見たという女子大学生(20)は「まさに別世界。感動しました」と話していた。
黒井城跡の雲海は、12月上旬ごろまで条件が整えば観賞できる。(谷口夏乃)