神戸・ルミナリエの代替イベント始まる 歴代「光の装飾」9基を市中心部7カ所に展示
2021/12/03 18:50
暗闇に浮かぶ光の装飾。雨に濡れた路面に映り込んだ=3日夜、神戸市中央区波止場町、メリケンパーク(撮影・中西幸大)
新型コロナウイルスの影響で「神戸ルミナリエ」が昨年に続いて中止となったことを受け、代替行事「ロソーネまちなかミュージアム」が3日、神戸市中心部で始まった。1995年の1回目以降のルミナリエで設置された歴代の光の装飾9基を7カ所に展示。阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂を祈るルミナリエの意義を伝える。12日まで。
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兵庫県や神戸市などでつくる神戸ルミナリエ組織委員会主催。昨年の代替行事は東遊園地に光の聖堂「カッサ・アルモニカ」を置いたが、今年は同遊園地が改修工事で使えず、密集を避ける分散型の行事にした。
展示された電飾は、イタリア語で「バラ窓」を意味するロソーネ(直径約3メートル)9基。95~2019年のルミナリエで、旧居留地に約300メートルにわたって並べられたアーチ型作品「ガレリア」の最終地点に輝くシンボルとなった。
東遊園地のほか、神戸朝日ビル▽神戸ポートミュージアム南側緑地▽三宮センター街▽南京町▽大丸神戸店前▽メリケンパーク-に展示され、期間中、日没から午後9時まで点灯する。
友人と東遊園地を訪れた女子高校生(17)=大阪市=は、母親が神戸市内で被災したという。3日午前には地震があったこともあり「不安になった。お母さんもこんな気持ちだったのかな」と話していた。(初鹿野俊)