神戸市の成人式、1年越しの開催 コロナ禍で異例の2度延期
2021/12/12 17:05
新型コロナ禍による2度の延期のため、約1年遅れで開催された神戸市の成人式。午前、午後の2回に分けるなど感染対策にも気を配って行われた=12日午前、神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸(撮影・小林良多)
新型コロナウイルスの感染拡大で2回にわたって延期されてきた神戸市の成人式が12日、同市兵庫区のノエビアススタジアム神戸で開かれた。約1年越し、次の成人式が1カ月後に迫る中での異例の式典となったが、約5千人の新成人が出席し、晴れ着姿で旧友との再会を喜び合った。
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神戸市の成人式はもともと1月11日に予定されていたが、コロナ第3波の感染拡大で直前に延期が決定。5月3日に再設定したが、今度は第4波の感染が収まっておらず、順延した。
新成人は2000年4月2日から01年4月1日生まれの1万4998人(20年11月1日時点)が対象で、式典は居住区ごとに午前、午後の2回に分散して実施。来場できない新成人向けにオンラインでも配信した。
久元喜造市長は2回の延期について「大変ご心配をおかけした」とし、「必ずコロナ後の社会がやってくる。未知の危険が存在する中でも力強く生き抜いていくのが大人の宿命であり、ぜひそのような力をつけてほしい」と激励した。
新成人を代表してステージに立った7人は「当たり前だったことが当たり前でなくなった今、多くの人の力で日常が支えられてきたと知った」と感謝の言葉を述べ、「変化していく今後の社会を担う自覚と責任を持って、努力を重ねる」と決意を述べた。(井上太郎)
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