兵庫、大阪で知事連携会議を設置 経済成長へ施策目指す

2021/12/13 21:05

兵庫県の斎藤元彦知事

 兵庫、大阪の両府県知事が出席し、経済成長に向けて観光分野などの連携策を話し合う会議体が設置されることが、13日分かった。2025年の大阪・関西万博を見据えて継続的に開催するといい、12月下旬にも兵庫県内で初会合を開く方向で調整している。 関連ニュース 動物園に寄付しても、神戸市民だけ年パスもらえません 不満漏らす地元サポーター 三ノ宮駅ビル再開発、高さ160メートル計画 開業は2025年の万博後 大人気の旅行割引、近隣2府7県に拡大へ 兵庫県民向け、来年2月まで延長

 今春まで大阪府財政課長だった兵庫県の斎藤元彦知事は、7月の知事選で大阪との連携による産業・観光振興を主張。関西広域連合で大阪府の吉村洋文知事と会った際に話がまとまったという。
 斎藤知事は神戸新聞社の取材に「関西全体が成長するには、大阪との連携が大事。万博やインバウンド(訪日外国人客)、産業誘致などでどう連携できるか、今後詰める。大いに期待している」と述べた。県幹部は、大阪湾の海上交通も含めた万博来訪者の誘客やスタートアップ(新興企業)の育成を挙げ「兵庫県にとって連携のメリットは大きい」とした。
 吉村知事も同日、記者団に対し、「情報共有だけでなく、事業部局も入り、現実的な施策を実行することが重要。兵庫・大阪の連携で阪神間の経済を強くすることが、関西経済を強くすることにつながる」と強調した。(大島光貴)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ