「寅」の親子が「神戸人形」に 「お化け箱」ユーモラスな動き、からくり仕掛け

2021/12/15 19:28

トラの親子の動きが心和ませる干支の神戸人形と、製作者の吉田太郎さん=神戸市東灘区住吉山手8

 からくり仕掛けで動く木製の「神戸人形」を制作する神戸市東灘区の工房「ウズモリ屋」が、来年の干支「寅」をかたどった人形を制作、販売している。親子のトラがユーモラスな動きを見せ、「癒やし系」の作品に仕上がっている。 関連ニュース 【写真】滑らかな動きで舌を動かす ひょうきんな顔、ユーモラスな動き 糸巡らせ命吹き込む 神戸人形作家・吉田太郎さん 待ってて♡大谷!?バービー人形で「二刀流ごっこ」遊びは実現できるか? 柔軟性がないのが玉にきず

 明治中期に誕生し、滑稽なデザインと動きが特徴。主に外国人向けの土産物として人気を博した。ほそぼそと作られ続け、阪神・淡路大震災でいったん途絶えたが、人形美術家の吉田太郎さん(52)が復刻した。
 今回はびっくり箱のように人形が飛び出す「お化け箱」と呼ばれるスタイルで、つまみを回すとトラの子が顔を出し、前面の親が滑らかな動きで舌を動かす。材料には市内で伐採されたクスノキの街路樹を初めて使っている。
 「世の中いろいろなことがありますが、何も考えず、バカバカしい動きを楽しんでもらえたら」と吉田さん。1体税込み7700円、50体を用意する。ウズモリ屋TEL078・846・2196。年末には本高砂屋元町本店(神戸市中央区元町通3)でも店頭販売をする予定。(山崎 竜)

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