電動キックボードで公道すいすい 神戸で実証実験始まる

2021/12/22 20:48

電動キックボードの実証実験で、ヘルメットをかぶらずに公道を走る神戸市職員=神戸市中央区新港町

 車輪付きの細長い板に乗り、手元操作で動かす「電動キックボード」で公道を走行する実証実験が22日、神戸市職員を対象に同市中心部で始まった。福岡市の企業「モビーライド」が主体となって実施。神戸市は職員の現場移動に活用しつつ、三宮と臨海部ウオーターフロントエリアの回遊性向上に果たす可能性も探る。 関連ニュース 自分で起こした電気で走る!…「電池いらず」のプラレールが話題 62年の歴史で初めて「おもちゃにもエコの波」 スケボーの苦情殺到→だったら作っちゃえ!?長居公園に大阪市初の公園スケボー場が来夏オープン 神戸市の貸自転車「コベリン」が宅配で“大車輪” 坂へっちゃら電動のタフさ好評!?

 同ボードは法律上は原動機付き自転車(原付)と同じ規制で、公道では運転免許やヘルメット、ナンバープレートが必要。今回の実証実験は、国の特例措置で定めた区域で行い、ヘルメット着用が任意となる。
 実証実験は兵庫県豊岡、姫路市でも行われている。神戸市では2年連続で、実施区域を生田川-ハーバーランド周辺まで拡大。来年3月18日まで6台を貸し出す。
 同ボードは、駅・バス停から目的地までの移動手段を補う新たなツールとして注目され、国内でもシェアサービスが加速。さらなる普及には利便性アップが不可欠として、業界から規制の見直しを訴える声が上がり、国も法改正の検討を始めている。(初鹿野俊)

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