大阪市の長居公園に、同市初の公園でのスケボー場が誕生する。長居公園の指定管理事業者・わくわくパーククリエイトの神原清孝社長は21日、同公園内で行った健康増進事業「長居パークレッチ」の発表会見で、長居公園内にスケボーパークの整備計画があり、大阪市と協議を進めているとした。
神原社長は、同公園内にレストランやカフェ、食の文化交流館の整備計画に加え「フットサルコートやスケボーパークなどを計画しており、順次竣工後、来年7月にリニューアルオープンを目指して、大阪市と協議をすすめております」と述べた。
大阪府松原市のスケボー場を拠点にする13歳の西矢椛(もみじ)選手が、東京五輪のスケートボード・女子ストリート種目で金メダルを獲得。メダルラッシュもあって、スケボー熱はますます高まりつつある。同府内には堺市や岸和田市などに公共のスケボーパークがあるが、大阪市内に公共のスケボー場はゼロ。建設計画が進めば、同市初の施設となる。
大阪市は公園条例で「他人に危害を及ぼすおそれのある行為をすること」を禁止しており、公園でのスケボー利用を禁止している。同市建設局公園緑化部公園活性化の担当者は、大阪市内の公園にスケボー場整備が困難な理由として「やはり騒音の問題や他の利用者を含めた安全性の問題、施設破損、汚損の問題、利用ルールやマナーなど、施設の適切な運用の問題がある」と説明。同市には、スケボーに関する多くの苦情が寄せられているとした。
2020年、わくわくパーククリエイトなどで構成される長居わくわくパークプロジェクトチームが、長居公園の指定管理事業者に応募。事業計画として、同公園内にスケボーパークの建設を提案した。スケボーによる騒音や安全、施設破損などの問題を「公園でスケボーをやっている子たちを押さえつけるのではなく、ここでスケボーをやって、という場所をつくる」と逆転の発想で解決を図るものだ。
公園の指定管理事業者が整備したスケボー場内でのスケボー利用は、他の公園利用者への危害が生じるおそれが無いため、大阪市公園条例の「危険な行為」にはあたらないとしている。市の担当者は「今後、整備後のスケボー場の状況を見て、他の公園への整備の可能性について検討する」と話した。
(まいどなニュース/デイリースポーツ・杉田 康人)
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