新型コロナ第6波 際立つ子どもの感染拡大 20代以下が全体の6割に

2022/01/19 22:00

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 新型コロナウイルス流行の第6波では、兵庫県内でも若者や子どもの感染の多さが際立っている。19日時点で感染者の約3割を20代が占め、20代以下では全体の6割近くに上る。行動範囲の広さや学校での集団生活を通して、感染が広がりやすいとみられる。 関連ニュース 兵庫県が「まん延防止」国に要請へ 週内にも正式決定 新型コロナ 兵庫で新たに2514人感染 クラスター3件発生 高齢者ワクチン3回目接種、前回からの間隔「6カ月」に短縮 県設置の大規模会場

 昨夏の第5波でも若い世代の感染が増え、20代は昨春の第4波の17%から24%に上昇。10代は15%、10歳未満は9%となり、それぞれ5ポイント程度増えていた。
 第6波はそうした傾向がさらに顕著となった。20代が29%を占め、10代は21%、10歳未満は8%となっている。15日からの5日間だけで20代以下は約4300人の感染が判明した。
 県によると、県内では1月に入り、少なくとも中学校で12件、高校で8件、大学で2件、保育所で3件のクラスター(感染者集団)を確認。中高は部活動での感染拡大が目立つ。
 県感染症対策課の担当者は「20代は行動範囲が広く、10代以下は学校園での集団生活で感染が広がりやすい。休憩時間や給食、部活動などマスクを外す場面では特に注意が必要になる」とした。(井川朋宏)
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