堀江さんの「相棒」アメリカへ 太平洋横断を前に輸送
2022/01/24 11:47
「サントリーマーメイド3号」の積み出しを前に花束を受け取る海洋冒険家の堀江謙一さん(左)=24日午前、西宮市西宮浜4、新西宮ヨットハーバー(撮影・斎藤雅志)
単独無寄港での太平洋横断に挑む海洋冒険家の堀江謙一さん(83)=兵庫県芦屋市=が24日午前、迫る船出を前に、スタート地点の米サンフランシスコに向け、拠点の新西宮ヨットハーバー(同県西宮市)からヨットを送り出した。3月26日(現地時間)にサンフランシスコを出航し、2カ月半ほどかけて同ヨットハーバーを目指す計画で、成功すれば世界最高齢での達成になる。
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堀江さんは1962年、23歳のときに小型ヨットで西宮-サンフランシスコ間を単独無寄港で横断。世界初の快挙だった。
今回の「サントリーマーメイド3号」は船体長5・8メートル。初横断で使ったヨットと同じサイズで臨む。
この日、ヨットはフォークリフトでトレーラーに積み込まれ、神戸港へ。2月上旬に米国へ運ばれる。
堀江さんは運送業者の女性から激励の花束を受け取り、一足先に出発地へと向かう「相棒」を見送った。
「まだまだ航海はこれから。一番の目的は、僕自身が楽しむこと。追い風に乗っていくだけです」と決意を新たにした。
(大田将之)