兵庫県内の全コロナ病床運用へ 1400床、斎藤知事「一丸で感染抑制」

2022/01/25 22:50

まん延防止等重点措置の適用が決まり、記者会見する兵庫県の斎藤元彦知事=兵庫県庁

 兵庫県が新型コロナのまん延防止等重点措置について要請内容を決めた25日、斎藤元彦知事は会見で、急速な病床使用率の伸びと自宅療養者の増加に危機感をあらわにした。医療提供体制を最高レベルで運用する方針を示し「感染拡大が続いている。一丸となって抑制に対処しなければならない」と呼び掛けた。 関連ニュース 【詳報】兵庫の新規感染者、最多の3360人 年末から250倍、4カ月ぶり病床使用率50%超 無料PCR検査に殺到「ここまで感染増えるとは」 兵庫県が36市町250カ所で実施 オミクロン株、兵庫県が希望者全員に無料検査実施へ

 県は、感染者向けの病床約1400床(うち重症者向け約140床)と、宿泊療養施設約2400室を確保。この日、1日当たりの県内感染者数が初めて3千人を突破した事態を受け、全ての病床と施設の運用を始めることに決めた。
 斎藤知事は「増え続ける感染者に対応する体制を整えていく」と強調しつつ、「重症患者が少なく、入院期間が短いため、医療体制の逼迫は起きていない」と現状を説明し。コロナ病床の確保数を今後さらに増やすかどうかについて聞かれると、「一般医療とのバランスを取れるギリギリのラインが1400床だ」と慎重な姿勢を見せた。
 また、感染者の濃厚接触者に発熱などの症状が出た場合、自治体の判断で検査をせずに医師が感染を診断できる方針を厚生労働省が示したことにも触れ、斎藤知事は「検査は重要だ。現時点で取り入れる考えはない」と語った。(金 旻革)
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