兵庫県は２５日、過去最多となる３３６０人の新型コロナウイルス感染を新たに確認し、初めて３千人を超えた。直近１週間平均の新規感染者は２６４９・３人で、８日連続過去最多を更新。オミクロン株が県内で確認され始めた昨年末の１０人程度から、１カ月足らずで約２５０倍と驚異的なペースで増えた。

　１週間平均感染者は第５波までで昨年８月の約９８０人が最多だった。１２月下旬まで１カ月以上１桁台が続いたが、１２月３０日に同株が県内で初確認され、今年に入って一気に拡大。１月９日に１００人に、同１８日に千人に達し、過去最多を更新後も増え続けている。

　２５日の新規感染者は、それまで最多だった２１日の２９４２人を４１８人上回った。２５日午前０時時点で、入院患者は７２４人で病床使用率は５１・０％となり、昨年９月中旬以来４カ月ぶりに５０％を超えた。

　重症者は５人、重症病床使用率は３・５％で、自宅療養者は１万２３９３人。

　西宮市では７０代男性１人の死亡が判明。神戸市で自宅療養中に死亡した７０代女性１人（２４日夜発表分）と合わせ、県内の死者は累計１４０５人となった。

　新規感染者は発表自治体別に、神戸市＝１２４５人▽姫路市＝２３８人▽尼崎市＝３６０人▽西宮市＝２３５人▽明石市＝２３２人▽県所管＝１０５０人。

　神戸市で２人の取り下げがあり、累計感染者は１０万５７２２人となった。

　また県が居住地別の感染者を訂正したため、丹波市が１人増え、「非公表など」が１人減った。（井川朋宏）

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