クラスターの7割が学校園 第5波の4割から大幅増「症状軽く行動抑制しにくい」 兵庫
2022/01/26 20:29
国立感染症研究所が分離した、新型コロナウイルスのオミクロン株の電子顕微鏡写真(同研究所提供)
兵庫県内の感染第6波でクラスター(感染者集団)が24日時点で67件発生し、うち約7割の46件を学校園が占めている。軽症以下が多いため、行動を抑制しにくく、集団生活で広がっているとみられる。
関連ニュース
【速報】兵庫で新たに4303人感染 過去最多を更新 これまでの最多日を千人近く上回る
無料PCR検査に殺到「ここまで感染増えるとは」 兵庫県が36市町250カ所で実施
オミクロン株、兵庫県が希望者全員に無料検査実施へ
県によると、クラスターは第4波まで福祉施設や医療機関が目立ったが、昨年7~12月の第5波は発生した182件のうち、学校園は最多の74件で約4割だった。第6波ではその割合がさらに増加。今月に入ってクラスターが67件発生し、陽性者計968人のうち学校園は46件計545人に上る。
学校園の陽性者の9割近くが児童、生徒ら。学校園の内訳は中学校が最多の16件で、高校が12件、保育園・幼稚園が10件で続く。地域は神戸市の15件をはじめ神戸・阪神間が目立つ。
学校園での部活動や換気が不十分な更衣室、給食などで、マスクを外したり密になったりして広がりやすいとみられる。ただ、第6波で県所管の患者(23日時点)のうち10代以下は、中等症が0・1%にとどまり、91・7%は軽症、無症状が8・2%となっている。
神戸市の担当者は「感染力が強く、多方面でウイルスが持ち込まれやすい一方、症状が軽いため行動を抑制しにくい面がある」と話している。(井川朋宏)
【兵庫のコロナ情報】←最新のコロナニュースはこちら