【詳報】神戸で県内初のオミクロン派生株2人確認 神戸市「市中感染の可能性低い」
2022/01/28 20:43
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神戸市は28日、新型コロナウイルスの変異株オミクロン株の一種で、現在主流のウイルスとは別の派生株が市内の感染者2人から見つかったと発表した。欧州やアジアで拡大している「BA・2」と呼ばれるウイルスで、兵庫県内での確認は初めて。
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BA・2は昨年11月以降、約40カ国から報告されているが、未解明な部分が多い。世界保健機関(WHO)も重症化リスクなどの研究を急ぐべきだと指摘している。
市によると、2人からは10~16日に感染の届け出があり、市健康科学研究所が検体をゲノム解析し、判明した。1人は海外渡航歴があり、もう1人は入国者と接触した恐れがあるという。2人の間に接点はなく、市中感染の可能性は低いとしている。市は「感染者が特定され、風評被害を招く恐れがある」として、2人の年代や性別などを公表していない。
厚生労働省の専門家組織の報告では、BA・2は世界的に主流のオミクロン株「BA・1」と比べ、感染者1人が平均何人にうつすかを示す「実効再生産数」が18%高いとされるが、現時点で入院率の違いは確認されていない。
厚労省が26日に公表したデータによると、BA・2は国内で少なくとも27例見つかっているが、神戸の2例が含まれるかは不明。(初鹿野俊)
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