冷水で、ぐっと白く 杉原紙の原料コウゾの川さらし

2022/01/30 21:55

流水で洗われるコウゾの白皮=兵庫県多可町加美区鳥羽、杉原川

 兵庫県の伝統的工芸品に指定されている杉原紙の原料コウゾの川さらしが、同県多可町加美区鳥羽の杉原紙研究所前で見られる。冬限定の工程で、冷たい流水に一昼夜さらし、日光を浴びると白さを増す。 関連ニュース 丸かぶりは難しい?「恵方巻きロール」 限定メニュー「赤鬼くん」も 氷結の滝、幻想的な自然美 神戸・七曲滝、落差25メートルの氷瀑【動画】 「ゆづ」に熱いエール 羽生選手ファンの聖地、絵馬ずらり 神戸の弓弦羽神社

 コウゾは高さ3メートル近くなるクワ科の落葉低木。同町では各地で栽培され、昨年12月に計約8トンが刈り取られた。約1メートルに切りそろえて蒸し、樹皮をはいで黒皮を除いて白皮だけにする。手作業の職人技だ。
 杉原紙は鎌倉時代、幕府の公用紙に使われたが、洋紙の普及などで大正期に生産が休止。旧加美町が半世紀前、研究所を設立した。20年間、紙作りに携わる藤田尚志さん(50)は「今季のコウゾは虫食いも少なくきれいに仕上がりそう」。
 作業は3月末まで。同研究所TEL0795・36・0080
(長嶺麻子)

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