須磨海岸、活性化へ再整備 サイクリストら淡路に運ぶ航路、遊歩道に低速自動走行車 神戸市が本格着手

2022/02/04 05:30

海側から見た須磨海岸。隣接する海浜公園の刷新に合わせ、再整備に乗り出す=神戸市須磨区(撮影・小林良多)

 神戸市は2022年度、海水浴場として知られる須磨海岸(同市須磨区)一帯の再整備に本格着手する。ヨットハーバーを市民に開放し、サイクリストらを淡路島に運ぶ航路の開設を模索。東西約1・8キロにわたる海岸の遊歩道などには、低速の自動走行車を走らせて回遊性を高め、にぎわいの創出を目指す。 関連ニュース 神戸の水族園、完成予想図 シャチ眺めながら飲食できるレストラン開設 見た目も機能も斬新すぎる!? チェーンがないシャフト駆動の「電動アシスト自転車」試乗してきた 大橋のたもとでアスレチックやバーベキュー…マリンピア神戸に新レジャー施設 25年ごろ開業目標

 同海岸では家族連れらが安心して遊べる空間づくりが進んでおり、既に遠浅化工事が完了。東西を結ぶ遊歩道も整備し、一部を除きおおむね完成している。
 市立須磨ヨットハーバーは、船舶オーナーだけでなく一般市民にも開かれた施設にする。防波堤を散策路に整備するほか、レストランが入る管理棟の改装などを検討。付近の岸壁に須磨と淡路島とを結ぶ航路を実験的に開設する。自転車で島を1周する「アワイチ」の人気にあやかり、サイクリストを運ぶ連絡船の就航を想定している。
 さらに、JR須磨駅からヨットハーバー付近を結ぶ遊歩道などで自動走行車の導入実験を実施。人が歩く速さで走らせ、幅広い世代が活用して散策を楽しんでもらえるようにする。
 海岸に隣接する須磨海浜公園にある水族館では、民間事業者が建て替えを行っており、公園全体が24年春にグランドオープンする予定という。
 また市は現在、海岸東側にスケートボードなどを楽しめるエリアや、ドッグランエリアを期限付きで開設しており、常設化も検討する。(三島大一郎)

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