立憲・泉代表 予算案賛成の国民へ「与党に対抗か、同化か、姿勢を注視」 参院選での連携でけん制

2022/02/23 21:20

神戸新聞社のインタビューに応じる立憲民主党の泉健太代表=23日午後、神戸市中央区中山手通4(撮影・中西幸大)

 立憲民主党の泉健太代表が23日、神戸市内で神戸新聞社のインタビューに応じた。2022年度予算案に国民民主党が賛成したことに関して、同党の今後の動きを注視した上で夏の参院選での連携について判断する考えを示した。 関連ニュース 参院選兵庫選挙区 立民が県議の相崎氏擁立へ 「子育て教育分野で国に声を届ける」 比例代表「民主党」が二つ 立民と国民、略称が同じ 「民主」なら無効か 92年には日本新党と国民新党が 立民・枝野前代表 野党共闘「誤解で世の中を染められた」

 参院選について泉氏は「現有議席を確保し、上積みを図っていくことが一つの勝利」とし、改選1人区では野党間で候補者調整を目指す考えを改めて示した。
 一方、22年度予算案に賛成した国民に対し「与党に対抗するのか、同化してしまうのか、姿勢を注視していく必要がある」とけん制。参院選での連携について「事態の展開(次第)で大きく変動する可能性があるため、現時点で確定的に言えることはない」と述べた。「われわれ(立民)が与党に対抗する姿勢は全く揺るぎない」とも話した。
 また昨年11月に代表に就任してからの党運営を振り返り、18歳以下への10万円給付のクーポン配布を見直しに追い込むなど「政策立案型政党」の実績を強調。「ファクト(事実)に基づいた国会論戦は実を結んできている」と述べた。(長谷部崇)

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