刑事部長にノンキャリ就任 59年ぶり、兵庫県警 元捜査1課長の矢野警視正
2022/03/22 19:00
刑事部長になる矢野浩司さん=兵庫県警
兵庫県警は22日、刑事部長に交通部長の矢野浩司警視正(59)を25日付で警視長に昇任させ、刑事部長とする人事異動を発表した。県警の刑事部長は長年、警察庁採用のキャリアポストとされてきたが、59年ぶりにノンキャリアが就く。
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県警によると、地元採用者の刑事部長は県警史上4人目という。
矢野さんは、1981年に入庁。刑事部門の経験が長く、捜査1課長時代は神戸市長田区の小学1年の女児が殺害された事件(2014年)などを解決した。同県警東灘署長や加古川署長などを歴任し、20年3月から交通部長。
矢野さんは「ノンキャリアだからということは意識せず、与えられた任務を全うしたい」とする一方、「現場百遍が信条。現場に行けばさまざまな考えが浮かぶ」とたたき上げの自負を見せる。「善良な市民を助けるのが警察の役目。その先頭に立つのが刑事部門だ」と話している。(前川茂之)