神戸市人事 女性昇任55人で過去最多 新型コロナ対策強化で専任配置24人

2022/03/23 17:00

神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市は23日、係長級以上1012人の人事異動を発表した。規模は例年並み。女性の積極登用を進め、課長級以上への昇任は計55人で過去最多となる。新型コロナウイルス担当部局の体制も強化する。発令は4月1日付。3月31日付で174人が退職する。 関連ニュース 刑事部長にノンキャリ就任 59年ぶり、兵庫県警 元捜査1課長の矢野警視正 兵庫県、副知事と教育長が任期途中で退任へ 逮捕歴ある職員、神戸市なぜ採用? 女児にわいせつ、過去に同様の事件

 異動の内訳は局長級26人、部長級76人、課長級309人、係長級601人。
 女性の幹部登用では、こども家庭局長や長田区長など局長級に過去最多の5人が昇任した。部長級にも最多となる7人が昇任し、土木職と保育士では初めてとなった。課長級には計43人が昇任した。
 管理職のうち女性が占める割合は、局長級が19・6%(51人中10人)▽部長級が10・9%(183人中20人)▽課長級が19・2%(751人中144人)で、局長と課長級は過去最多となった。課長級以上の全体では17・7%で、市は2025年度までに25%を目指すとしている。全職員9816人(教職員と労務職員を除く)のうち、女性の割合は40%という。
 また、戦略的な人材の獲得や育成を担当する参与に、P&Gジャパン(同市中央区)元取締役の辻本由起子氏を、局長級待遇の特別職非常勤職員として登用する。民間の女性を局長級で配置するのは初めて。任期は1年間。
 コロナ対策ではこれまで、感染状況に応じて応援職員を充てていたが、新たに計24人を専任配置する。このうち19人を健康局ワクチン接種対策室に配置。接種をより迅速に進めるための体制を確保する。コロナに対応する同局は職員418人の体制となる。(三島大一郎、名倉あかり)
【特集ページ(会員向け)】神戸市職員の人事異動

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