腎臓につながる尿管、男児の手術で「左右」誤る 兵庫県立こども病院

2022/03/24 16:31

兵庫県立こども病院=神戸市中央区港島南町1

 兵庫県は24日、2月に県立こども病院(神戸市中央区)で行われた手術で医療ミスがあったと発表した。腎臓に尿がたまる「水腎症」の治療で左側の腎臓につながる尿管を手術するはずだったが、誤って右側を手術した。患者の10歳未満の男児は再手術を受け、経過は良好という。 関連ニュース 0歳児の小指先端を切断する医療事故 神戸・中央市民病院 抗生剤の誤投与で腸に穴、腹部にうみ 「腸ろう」の60代患者、歯科治療時に がん腫瘍見誤り別の部位を切除 影響で左の腎臓全摘出 執刀医と助手に経験なく 兵庫県立がんセンター

 県によると、男児は昨年末に来院。泌尿器科の医師は1月に左腎臓の水腎症と診断した。しかし、電子カルテには紹介状の記載をもとに右側の水腎症と登録され、カルテ上の誤りを見落としたまま手術を行ったという。(金 旻革)

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