〈彩前線2022〉山あいの古刹に舞う「粉雪」 佐用町・光福寺

2022/03/31 18:47

ライトアップされた大イトザクラ=佐用町漆野、光福寺

 降り注ぐ白い花びらは、季節外れの粉雪が舞っているようだった。墨色に包まれた山あいの古刹・光福寺(兵庫県佐用町)に、スポットライトを浴びた大イトザクラが浮かぶ。近づくと、悠久の時を重ねる枝ぶりの迫力に圧倒された。 関連ニュース 本体、持ち手、色…お好みで カスタムかばん受注をスタート 姫路の皮革製造大手の山陽  私服登校OK 姫路西高、来春まで 夏季限定から延長 女子用制服のスラックスも導入 大山城跡の再興へ住民奮闘 赤松直頼が築いた播磨と但馬の境の要衝 登山道整備、催しも 神河

 高さ約13メートル。腕を大きく広げたような枝は東西で約15メートルに及ぶ。樹齢300年を超える兵庫県天然記念物。幹の空洞化など、樹勢の衰えが著しく「台風などで倒壊の危険がある」といい、今年の秋には、全体に支柱を組む工事を予定している。
 ライトアップは5日ごろまで(日没~午後9時)。駐車場に限りがある。境内では秋の工事に向けた寄付を呼びかけている。光福寺TEL0790・77・0212
(鈴木雅之)

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