ミナト歓迎ムード、25年ぶり新造船が初入港 神戸-宮崎「フェリーたかちほ」
2022/04/16 18:03
大勢のファンに歓迎され入港するフェリー「たかちほ」=16日午前、神戸市中央区新港町(撮影・吉田敦史)
宮崎カーフェリー(宮崎市)が神戸-宮崎航路で新たに就航させた「フェリーたかちほ」が16日午前、初めて神戸港に入港した。同航路の新船導入は25年ぶり。停泊した新港第3突堤の神戸三宮フェリーターミナル(神戸市中央区)では入港式典が開かれた。
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「たかちほ」は老朽化した「みやざきエキスプレス」(1996年就航)の後継。総トン数約1万4200トン、全長194メートルと先代より一回り大型化した。需要が高まるプライベート空間を重視し、個室を従来の29室から216室へと大幅に増やした。
新船は15日夜に宮崎港を出発し、335人の乗客とともに十数時間かけて海を渡った。神戸港に姿を現すと、ゆっくりと接岸。通路を通ってターミナルに入った乗客は、神戸が誇るサンバチームのにぎやなリズムに迎えられた。
式典では、宮崎カーフェリーの郡司行敏社長が「港町神戸と南国宮崎の歴史に新たなページを刻むことができてうれしい」とあいさつ。大分市から旅行で訪れた自営業の男性(38)は「以前のフェリーより広くて、内装もきれいでグレードアップした感じ。(移動時間を)全く長いと感じなかった」と話した。
10月には同社の現行船「こうべエキスプレス」の後継として、「フェリーろっこう」も就航を予定している。(井沢泰斗)