赤色テープで隠す「見ないで」 神戸市バス車体、ふるさと納税除外の洲本市関連広告
2022/05/02 17:55
「洲本市」「ふるさと納税」などの文字を隠して走る路線バス=神戸市須磨区車
 兵庫県洲本市がふるさと納税から除外され、神戸市交通局は市バスの車体広告から、洲本市の関連広告の一部が見えないよう赤いテープを貼って運行している。連休明けには別広告に差し替えるという。
          
            関連ニュース
            
              総務省、ふるさと納税制度から洲本市除外 全国で3例目                        
              兵庫・洲本市のふるさと納税除外 隣接市も心配「淡路島のイメージダウンにつながらないか」                        
              見込み寄付額60億円消滅 ふるさと納税除外の兵庫・洲本市 予算見直し、商業支援など事業に痛手                        
 縦1・2メートル、横2・4メートルで、バスの後部にある。特産品の写真が淡路島の形に並ぶデザインで、現在は「洲本市」「ふるさと納税」などの文字を赤色テープで隠す。交通局によると、広告は2019年11月に中央区や灘区を走る4台に導入。21年9月には須磨区周辺を走る2台にも追加した。
 制度からの除外を受けて同局は4月27日、洲本市に確認してテープを貼った。「広告を隠すのは極めてまれ」という。
 洲本市魅力創生課は「ご迷惑をかけている。苦情対応で広告まで手が回っていないのが現状」と話している。(高見雄樹)