吉本興業×養父市 タレントアバターが地域おこし 全国第1弾、6月末に仮想空間開設へ
2022/05/13 17:55
「バーチャル養父市」のイメージ図(吉本興業提供)
吉本興業と兵庫県養父市は、インターネット上の3次元の仮想空間「メタバース」を活用した地域の活性化に乗り出す。同市内の自然や観光地などをモチーフにした仮想空間に、同社所属タレントのアバター(分身)が登場し、地域の魅力を国内外に発信する。
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同社が13日、東京都内で会見を開き、新事業の概要を発表した。メタバースによる同社の地域おこし事業の第1弾で、「バーチャル養父市」(仮称)として、6月末にも事業を始める予定。
具体的には、同市の代表的な観光拠点で「日本の滝100選」にも選定される天滝や、ウインタースポーツを楽しめるハチ高原などをメタバースで再現する。明延鉱山も登場させて、メタバース上で鉱山の中に入れる仮想体験ツアーなどを計画する。
同社は、これまで所属タレントを全国の自治体に住まわせるなどして各地の活性化に注力してきたが、メタバース上でも全国展開する考えだ。
広瀬栄市長は動画でメッセージを寄せ、「メタバースに無限の可能性を感じている。養父市の暮らしを(仮想空間で)体験でき、観光に行ってみたいと思ってくれるのではないか」と期待した。(桑名良典)