兵庫県内のコロナ労災が倍増 21年876人 医療、介護職が7割

2022/05/16 05:30

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 兵庫労働局は2021年に、仕事中に新型コロナウイルスに感染して労働災害とされた兵庫県内の労働者は876人に上ったと発表した。20年の423人に比べて約2倍に増え、医療や介護の従事者が全体の7割を占めた。新型コロナ感染者の急増が要因とみられ、コロナ感染症による労災の死者は11人だった。 関連ニュース 「夜の街」神戸・福原も苦境「エイズ騒動以上」 売り上げ半減、廃業も 新型コロナ コロナの陰で…「感染性胃腸炎」流行 兵庫の患者数、過去5年で最多 看板には『休業』も、裏口から入る人…コロナ協力金を不正受給? 記者が張り込んでみた

 876人を業種別にみると、介護職員などの社会福祉施設=326人▽医師や看護師などの医療保健業=305人▽製造業=71人▽建設業=26人▽小売業=21人▽飲食店=7人▽その他=120人-だった。
 業務でコロナウイルスに感染した場合、事業主が所轄の労働基準監督署に報告する義務がある。発熱や症状が出て感染の疑いがあり、療養したケースも含まれる。申請すれば労災保険も受けられる。
 また、兵庫労働局が集計した21年の県内全ての労災死傷者数(休業4日以上)は5967人だった。20年より586人多く、10・9%増えた。事故の内容は「転倒」が最も多く1361人で、続いてコロナ感染、動作の反動・無理な動作、墜落・転落などの順だった。全体の死者は40人だった。(小谷千穂)
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