子どもを中心に秋から冬に広がりやすい「感染性胃腸炎」が兵庫県内で流行している。県内100カ所以上の定点医療機関の患者数は過去5年で今季が最も多く、県は姫路や豊岡など4地域で警報を発令。嘔吐や下痢が主な症状だが、新型コロナウイルス対策で定着したアルコール消毒は効かないため、処理の際に感染する家族も多い。医療機関は「感染力は高い。適切に対処を」と呼び掛けている。(久保田麻依子)
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎は1~2日の潜伏期間後、嘔吐や下痢を繰り返す。1~2日ほどで症状は落ち着くが、嘔吐による脱水症状を引き起こすことも。感染力が強く、乾燥した便や吐いた物が飛散して感染する場合もある。
県内の小児科で定点調査を続ける県感染症情報センターによると、今年1月第3週(1月17~23日)の1機関当たりの患者数は11・42人。保健所別では、福崎(神河、市川、福崎町)21・0人▽姫路20・15人▽明石20・29人▽豊岡20・0人-の順で多く、4保健所とも警報の基準(20人以上)を超えた。神戸は9・58人で、西宮市では集団感染による学級閉鎖も出た。
今季は昨年11月ごろから増加傾向。12月3週目(12月20~26日)に平均患者数が12・98人と過去5年の同期比で最多になった。
昨季の同期は1・86人とコロナ禍以前より低水準なこともあり、同センターの担当者は「要因を注視する必要がある」としつつ、「コロナ対策が徹底されたことで、逆に十分な免疫を獲得していない子どもが多いのではないか」とみる。
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「今年は患者が多い。点滴だけで治らず、総合病院に送る子どももいる」。伊丹市にある「おの小児科」の上野亜子事務長は指摘。例年はクリスマスの時期をピークに落ち着くが、今季は「年が明けても流行が続いている」と語る。
「特に注意すべきは便や嘔吐物の処理」と強調。コロナ禍で常備されるようになったアルコール消毒液は感染性胃腸炎のウイルスに効き目がないという。
嘔吐物が付いたシーツや衣類は次亜塩素酸ナトリウムに浸したり、熱湯につけ置きしたりするのが有効。おむつや嘔吐物を片付ける際は使い捨ての手袋とマスクを着け、ビニール袋に入れて口をきつく縛るなどの対策も重要だという。
「子どもはいつどこで吐くか分からない。バケツやタオルを用意しておくのもよい。感染力が高いので吐いたら必ず部屋を換気し、手を洗ってほしい」と上野事務長。「嘔吐を繰り返すと重症化しかねない。ためらわず病院へ」と求める。
一方で、インフルエンザは今季、低水準で推移している。県内の季節性インフルエンザの患者は昨年11月11月1日~今年1月23日で15人。コロナ禍前の2018~19年同期(2万4187人)の0・06%だった。
厚生労働省によると、コロナ対策でマスク着用や手洗い、アルコールによる手指消毒が商業施設や学校で定着。衛生意識が高まった上、同じ対策はインフル予防にも効果があることが要因とみられるという。
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