テロから守れ、電車内の安全 不審者対応や爆発物撤去…JR西や兵庫県警110人が訓練
2022/05/20 18:32
刃物を持った不審者に対応する訓練に臨むJR西日本の職員=神戸市兵庫区駅南通5、JR兵庫駅
東京の小田急線や京王線で起きた乗客刺傷事件を踏まえて、兵庫県警とJR西日本などが、鉄道施設や車両内でのテロ発生時の対応を確認する訓練が20日、神戸市兵庫区のJR兵庫駅であった。
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約110人が参加した。刃物を持った不審者がホームで鉄道利用者を刺傷し、車内に爆発物を置いた設定の訓練では、負傷者救助と乗客の避難誘導、不審者の身柄確保、爆発物撤去などに取り組んだ。
車内で刃物を振り回す不審者対応の訓練も実施し、警官や駅員が連携して制圧しながら、他の乗客を別の安全な車両からホームに避難させた。
兵庫署の南秀文署長は「実際の車両を使って官民一体の訓練ができた。今後もテロ対策の訓練を重ねたい」と話した。(斎藤 誉)