明石・泉市長の申し立て、兵庫県が棄却 工場緑地面積率引き下げ、条例制定の議決は適正

2022/05/20 18:58

明石市役所=明石市中崎1

 兵庫県明石市議会が議員提出の「工場の緑地面積率引き下げ条例」を制定した議決の取り消しを求め、同市の泉房穂市長が兵庫県の斎藤元彦知事に申し立てていた審査で県は20日、申し立てを棄却した。これを受けて泉市長は同条例を公布し、同日発効した。 関連ニュース 明石市長が「緑地緩和条例」公布 最高裁まで争う方針転換「政治を裁判に持ち込むことは慎重であるべき」 「積もり積もった」泉市長への不信感、関係者指摘「耐えかね、限界」 明石市副市長2人同時退任の背景 明石市、待機児童100人に 前年比33%減 施設整備が効果、来春申し込み最多見込む

 裁定は「地方自治法に基づいて議案が提出され、適正な議事手続きのもと審議された」などとした。
 市議会には議員から条例案が提出され、2021年12月に賛成多数で可決した。これに対し、泉市長は今年1月、手続きと内容に問題があったとして議会に再議を要請し、2月にやり直した議決でも前回と同じ結果となったため、知事に審査を申し立てていた。(長尾亮太)

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