マスク着用緩和、屋内会議でも 兵庫県が独自基準 会食時の人数・時間制限、1日から撤廃

2022/05/30 18:25

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 兵庫県は30日、幹部による新型コロナウイルスの対策会議を開き、6月1日から、全ての飲食店に対する人数と時間の制限を解除することを決めた。マスク着用については、屋内でも感染対策をした会議では、発言時を除いて不要とする独自基準を示した。 関連ニュース 外出制限で人影消えた街角、今年は一転 GWの神戸、定点撮影で見えた4年間の変遷 スペイン風邪、コロナ…「まちの健康守る」親子3代奮闘 開業医の祖父→ナガタ薬品創業者の父→現社長は空気清浄機開発 コロナ禍「余暇の身体活動」にも格差 学歴と収入、時間的余裕に影響 神戸大大学院助教ら発表

 県は昨年10月、飲食店への営業時間短縮要請の解除に伴い、会食の人数と時間を制限した。対策をしている認証店で1テーブル4人以内、非認証店では1グループ4人以内で、いずれも約2時間以内の会食を求めている。
 県内では現在、直近1週間の感染者数が前週に比べて減り、病床使用率が20%を下回る状況が10日以上続いており、解除を判断したという。ただし、非認証店で酒類を提供する場合、アクリル板の設置、食事以外のマスク着用といった認証店並みの対策を求める。
 マスク着用を巡っては、政府が今月、屋外で2メートル以上離れていたり、会話しなかったりする場合、不要とする基準を示した。県はこれを基に、屋内でも換気をして距離を保った会議で、発言しない場合も不要とした。一方、人の出入りが多く狭いスペースでの会話や、屋外イベントでの近い距離の会話などはマスクが必要とした。
 また、入院医療体制は、運用する入院病床や宿泊療養施設を段階的に減らすことを決めた。
 斎藤元彦知事は会議後の会見で「基本的な対策は継続しながら、地域の祭りや行事などを再開し、にぎわいを取り戻すことが大事」と述べた。(井川朋宏)
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