鬼才のフラメンコダンサー 神戸で挑戦、異色のライブステージ 個性ぶつかりアートに
2022/06/02 11:00
フラメンコダンサーの東仲一矩。ジャズピアノとのコラボで新しい表現を探る(撮影・Skunk★World)
日本を代表するフラメンコダンサー東仲一矩(かずのり)=神戸市在住=が5日夜、ジャズピアニストの板橋文夫と神戸ハーバーランドの煉瓦倉庫K-waveで共演する。鬼才2人による異色のコラボ。本番まではわずかな打ち合わせだけ。個性的なアートがぶつかり合い、緊張感あふれるステージとなりそうだ。
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東仲はスペインラファエル・デ・コルドバ舞踊団第1ソリストとしてイタリア、ベルギー、バルセロナの公演に参加。現在も創作活動を続ける傍ら、芦屋市などで後進の育成にも力を入れる。神戸市文化奨励賞、神戸新聞文化賞などを受賞。
板橋は渡辺貞夫クインテットでプロデビュー。日野皓正クインテットなどにも参加した。2人は知人を通じて知り合い、「出会い」をテーマにした今回のライブが決定した。ギターの國光秀郎、コントラバス瀬尾高志、ボーカル伊香桃子も加わる。
新型コロナウイルス禍で活動が停滞しており、東仲にとっては2020年10月以来のステージとなる。今回のライブも当初は2月に予定していたが、感染拡大で延期。「これまでの人生でこれほど間隔が開いたことはなかった」といい、意気込みも大きい。
今年で76歳になったが、創作意欲に衰えはない。夜寝ていても頭に踊りのイメージが浮かぶと、体で表現しなければ気がすまない。オペラやジャズを聴いてもダンスの形にし、常に新しい世界を模索する。「どんどん突き詰めたいし、まだまだフラメンコが分からない。だから面白い」と笑う。
当日は午後7時開演。前売り・予約3800円、当日4300円。田村さんTEL090・9694・0089、utamomo@i.softbank.jp(予約は名前と人数を明記)
(中部 剛)