古代ギリシャと兵庫に共通点?! 専門家がトークイベント

2022/06/02 18:45

古代ギリシャと兵庫の食文化の共通点などについて説明する藤村シシンさん(右)=神戸市中央区(提供写真)

 古代ギリシャの専門家、藤村シシンさんのトークイベントが神戸・三宮の神戸阪急で開かれた。古代ギリシャとの共通点を挙げながら、兵庫の豊かな酒と食について語った。 関連ニュース ギリシャ悲劇を大阪弁で 「ヘカベ、海を渡る」11月、大阪で上演 尼崎の劇団「清流劇場」 <スポットライト>関学高ダンス部、挑む全国選手権 ギリシャ神話テーマに「全てを出し切る」 古代オリンピック研究で評価 神戸の医師・賀来さん ギリシャでパリ五輪の聖火採火式出席へ

 神戸阪急と神戸新聞社が初めて企画した「HYOGO SAKE EXPO」(6月1~6日)の関連イベント。
 藤村さんは古代ギリシャの文化がポリスという「都市国家」単位で発展したと説明。五つの国独自の豊かな文化を持つ兵庫を古代ギリシャになぞらえ、兵庫の日本酒や食材の魅力を伝えた。
 日本海の香住ガニと但馬の地酒「香住鶴」を手に、地場の食とともに酒造の文化が営まれてきたことや、その組み合わせの味わいなども紹介した。新聞輸送を担う神戸新聞輸送センターが会場まで香住ガニを運ぶなど、兵庫の味覚をつなげる地域の取り組みにも関心を示した。
 ほかに古代ギリシャのカニの神話や、ワインとタマネギ、オリーブを多用した習慣にも触れ、兵庫県産品が新たな美食文化を生み出すことに期待を寄せた。
 同企画では兵庫五国の全地域から27の蔵元が参加し、個性豊かな日本酒約300種が試飲を交えて販売される。

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