古代ギリシャの専門家、藤村シシンさんのトークイベントが神戸・三宮の神戸阪急で開かれた。古代ギリシャとの共通点を挙げながら、兵庫の豊かな酒と食について語った。
神戸阪急と神戸新聞社が初めて企画した「HYOGO SAKE EXPO」(6月1~6日)の関連イベント。
藤村さんは古代ギリシャの文化がポリスという「都市国家」単位で発展したと説明。五つの国独自の豊かな文化を持つ兵庫を古代ギリシャになぞらえ、兵庫の日本酒や食材の魅力を伝えた。
日本海の香住ガニと但馬の地酒「香住鶴」を手に、地場の食とともに酒造の文化が営まれてきたことや、その組み合わせの味わいなども紹介した。新聞輸送を担う神戸新聞輸送センターが会場まで香住ガニを運ぶなど、兵庫の味覚をつなげる地域の取り組みにも関心を示した。
ほかに古代ギリシャのカニの神話や、ワインとタマネギ、オリーブを多用した習慣にも触れ、兵庫県産品が新たな美食文化を生み出すことに期待を寄せた。
同企画では兵庫五国の全地域から27の蔵元が参加し、個性豊かな日本酒約300種が試飲を交えて販売される。









