「麓にぐるり」早苗田のパッチワーク 丹波・黒井城跡から一望

2022/06/06 19:52

眼下に絶景。田畑の姿は日を追って変化する=兵庫県丹波市春日町黒井、黒井城跡から

 初夏の陽気の下、早苗田を一望-。丹波市春日町の猪ノ口山山頂(356メートル)にある国史跡「黒井城跡」で、水田の水鏡と畑がパッチワーク状に並ぶ眼下の景色が観光客の目を楽しませている。 関連ニュース 「富山の田んぼがすごい」 3万本のチューリップ&立山連峰との絶景コントラストが話題 気分はハイジ、絶景ブランコ 但馬牧場公園に新スポット ヤギや羊とふれあいも 神戸の女子高生“御用達”のかばん 60年超、親子で愛用するファミリアのロングセラー

 黒井城は戦国武将、明智光秀による丹波攻めに抵抗した山城。別名保月城ともいい、頂上には石垣などの遺構が残る。初心者でも登りやすく、秋以降は雲海スポットして知られる。
 山頂まで歩いて40分ほど。麓には整然と農地が広がる。田植えから一カ月ほどが過ぎ、光を反射する水田で稲が順調に育つ。川西市から訪れた会社員の男性(62)は「人の暮らしがジオラマのようにぐるりと広がっている。田畑の模様が面白い」と汗を拭った。
 昨年6月にクマが出没しており、丹波市観光協会は「音が鳴るものを身につけてほしい」と呼び掛けている。(小林良多)

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