センキョって?新人記者×ひょうご参院選【2】届け出会場
2022/06/25 05:30
くじ引き。緊張の一瞬=県庁
■くじ引き 舌戦に号砲
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参院選公示日の22日。午前8時。記者は県庁内(神戸市中央区)に設けられた立候補の届け出会場を訪れた。立候補するためではない(参院選の被選挙権は30歳以上なので、まだできません)。選挙のいろはを取材するためだ。
街頭演説も、ポスター掲示も全ては届け出が受理されてから。兵庫選挙区では過去最多となる13陣営のスタッフ、中には候補本人が続々と会場に集まってきた。
8時半。届け出順を決めるくじ引き開始。まずは、くじ引きの順番を決めるためのくじを引く。つまり、くじ引きは2回。へえ。
1回目を終え、いよいよ本番。さすがに緊張感が漂ってきた。ポスター掲示板の位置もこれで決まる。期待した番号と違ったのか、引いた瞬間に「あっ」と声を上げ、悔しそうな表情を浮かべる人がいた。
くじ引きにかける思いを聞いてみた。
「早く届け出を終わらせて、選挙運動を始めたい」とある陣営。事務所がまだかまだかと待ち構えているそうだ。でも、引いた番号は後ろの方。「9時の出陣式に間に合わないかも」と慌てている。
別の陣営は「後ろの番号だったが、ポスター掲示板の位置はいい」。と、いいますと? 「上段で、大きな政党の近くだから目に留まりやすいはず」
届け出を済ませると、選挙運動に欠かせない運動員腕章、選挙カーに付ける旗などいわゆる「七つ道具」が手渡される。手にした人たちが会場を飛び出し、わが事務所へと急ぐ。
一刻も早く、ということだろう。道具を受け取るや会場近くに待たせていた選挙カーへと駆けていく人が-。直後、「おはようございます」。拡声器から声が響いてきた。
くじ引きに一喜一憂。戦いはすでに始まっていた。(伊藤颯真)=随時掲載します=
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センキョって?新人記者×ひょうご参院選【1】七つ道具って何