海にちりばめられた星、星、星 但馬地域でイカ釣り漁最盛期
2022/06/25 17:30
星をちりばめたような輝きを放つ漁り火=香美町香住区余部(30秒露光、撮影・丸山桃奈)
兵庫県但馬地域でイカ釣り漁が最盛期を迎え、日本海に連なる「いさり火」が星座のように闇夜を彩っている。
関連ニュース
【写真】漆黒の海に集魚灯が星空のように輝く
【写真】青白く光る夜光虫
【写真】夏の到来告げる「いさり火」 夜空の星と共演
漁師たちはまだ明るいうちから当たりをつけた漁場に陣取り、日没とともに集魚灯をつけ始める。強力な光にシラスなどの小魚が集まり、それを食べに来たシロイカやスルメイカを釣り上げる。
近年は集魚灯の発光ダイオード(LED)化が進み、白熱灯のオレンジ色に比べて青白く発光。兵庫県香美町香住区余部の余部埼灯台から東を望むと、約60キロ先の京都・丹後半島沖まで無数の光が連なった。
但馬漁業協同組合によると、今年はシロイカの水揚げ量が前年比で4分の1ほどにとどまる。同町では8月末ごろまで、宿や飲食店など約30店舗がシロイカの生け造りを「活イカ料理」として提供する。いずれも要予約。詳細は、香美町香住観光協会(TEL0796・36・1234)のホームページで。(長谷部崇)