兵庫県但馬地域でイカ釣り漁が最盛期を迎え、日本海に連なる「いさり火」が星座のように闇夜を彩っている。
漁師たちはまだ明るいうちから当たりをつけた漁場に陣取り、日没とともに集魚灯をつけ始める。強力な光にシラスなどの小魚が集まり、それを食べに来たシロイカやスルメイカを釣り上げる。
近年は集魚灯の発光ダイオード(LED)化が進み、白熱灯のオレンジ色に比べて青白く発光。兵庫県香美町香住区余部の余部埼灯台から東を望むと、約60キロ先の京都・丹後半島沖まで無数の光が連なった。
但馬漁業協同組合によると、今年はシロイカの水揚げ量が前年比で4分の1ほどにとどまる。同町では8月末ごろまで、宿や飲食店など約30店舗がシロイカの生け造りを「活イカ料理」として提供する。いずれも要予約。詳細は、香美町香住観光協会(TEL0796・36・1234)のホームページで。(長谷部崇)