花火大会、各地で再開の動き 兵庫唯一の製造業者も準備急ピッチ

2022/06/26 19:35

青空の下で乾燥が進む花火玉=兵庫県太子町上太田

 兵庫県内唯一の花火製造業者「三光煙火製造所」(工場・太子町上太田)で、花火玉の天日干し作業が梅雨の晴れ間に急ピッチで進んでいる。各地で再開準備が進む花火大会に向け、夜空を焦がす芸術品を作り上げる。 関連ニュース 「浴衣は透けます!」と着物ファンが警鐘 下着はモカ茶やベージュを 着付け師はユニクロインナーを愛用 「こんな所に太陽はありません!」「この色は使ってはいけません!」幼稚園の頃のお絵かきは悲しい思い出 シークレット花火が引火か 河川敷で出火

 打ち上げ作業と製造を行う同社では例年約5万発を作ってきたが、新型コロナウイルスの影響で花火大会の中止が相次いだ一昨年と昨年は例年の1割程度に激減。今年は規模を縮小して開催を検討するところも多く、3年前の製造量の4割ほどに当たる約2万発を急ピッチで仕上げる。
 おわん形のボール紙に火薬粉を詰め、ふたをするように球状にしてのりで貼り付けた後、2日間の天日干しでようやく完成する。今年は2・5号(直径8センチ)~4号(同13センチ)を作っている。
 花火師の三木章稔さん(37)は「花火はやっぱり夏の夜空が似合う。見る場所を分けるなどして、どうか多くの人に安全に楽しんでもらいたい」と話す。(大山伸一郎)

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