子供が先入観や常識にとらわれず自由に絵を描くことの大切さがSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのはプログラマーで、副業でイラストレーターとしても活躍するさてよさん(@sateyo)が投稿した幼稚園時代の回想漫画。お絵かきをする子供に「こんな所に太陽はありません!」「この色は使ってはいけません」などと厳しく指導してゆく先生。その光景を思い出し
「幼稚園の頃に先生に言われた事が未だに心にひっかかっています。
先生の真意は分かりませんが『絵を描くことにやってはいけないことがあるんだ』と当時は思いました。
人を傷つけたり犯罪行為でなければ自由に描いていいんじゃないかな、と今は思っています。」
と思いを綴るさてよさん。
天才画家として知られるゴッホは太陽を黄色く描いた。エッシャーのように実際には建造不可能な建物やあり得ない自然の風景を描いて評価された画家も数多い。絵画とは必ずしも目で見えたものを正確に描くものではなく、描き手が心象や想像を投影し、自由に描いてよいものなのだ。さてよさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「めちゃくちゃわかります…小学生の時、夏休みの思い出を版画にする授業でそれの下描きを描いていて、線香花火を持っている手元をズームして画面いっぱいに花火を描いていたら、先生に「もっと周りの人を描きなさい」と言われ描き直しさせられた時の事をそれからずっと覚えています」
「私は中学の時に文集?かなんかのクラスの扉描いたんですけど印刷されたやつ見たら勝手に書き足されてやってくれたなあのババァって記憶がありますね。高校入って初めてちゃんと美術を専門にしてる教師に会うまで大人はそんなもんって思ってました。割と幼稚園くらいの早い段階でそう思ってました。」
「絵描き教室に通っていました。ブドウがどんな風になっているものか知らない自分は、サツマイモのように地面にたくさんなっている絵を描きましたが、先生は修正を求めませんでした。良い先生についたなと今でも時々思います。」
など数々のコメントが寄せられている。
さてよさんにお話を聞いた。
ーー当時、先生から注意をうけた際のご感想をお聞かせください。
さてよ:私ではなく、私の近くに座っていた子に対しての注意だったのですが、先生の言うことは絶対だと思っていたので、怒られたくないから私はやらないようにしようと思いました。
ーー「絵を描くことにやってはいけないことがある」という思い込みはその後長く続いたのでしょうか?
さてよ:その後も長く続きました。しかし私の絵を褒めてくれる友達や先生に出会ったこと、様々な作品を目にすることによって次第に抜け出せました。
ーーこれまでの寄せられたコメントや反響へのご感想をお聞かせください。
さてよ:私のような経験をされた方がたくさんいらっしゃることに驚きました。もしかするとその当時の教育方針だったのかもしれませんが、それにより傷つき絵を嫌いになった人がいると思うと残念でなりません。
◇ ◇
さてよさんの体験は約30年前のものだと言う。この30年間の間に子供の自由な発想を尊重する教育はどれくらい進んでいるだろうか。このような指導が今でも続いていないことを願いたい。
なお、今回の話題を提供してくれたさてよさんは現在、イラストや漫画の仕事を絶賛受け付け中とのこと。TwitterやInstagramに数多くの作品が公開されているので、ご興味のある方はチェックの上、お気軽に連絡していただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
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