王位戦第1局 挑戦者の豊島が先勝 藤井王位、黒星スタート
2022/06/29 21:00
感想戦で対局を振り返る豊島将之九段(左)と藤井聡太王位=29日午後、愛知県犬山市、ホテルインディゴ犬山有楽苑
将棋の藤井聡太王位(19)=竜王・叡王・王将・棋聖=に豊島将之九段(32)=兵庫県尼崎市=が挑む「お~いお茶杯第63期王位戦」(神戸新聞社主催、伊藤園特別協賛)7番勝負の第1局は29日、愛知県犬山市のホテルインディゴ犬山有楽苑で指し継がれ、午後5時28分、先手番の豊島が121手で勝ち、3年ぶりの復位に向けて好発進した。
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本局は角換わりの戦型になった。初日から駒損を恐れず攻める豊島に、藤井の守勢が続いた。藤井は持ち時間で大差がつけられる中、敵陣への飛車打ちから反撃したが、最後は豊島が慎重に時間を使って相手玉を詰ませた。
立会人の小林健二・九段(65)は「豊島九段の積極的な指し方が印象的で、事前の研究も含めて意欲的な戦いを見せてくれた。挑戦者が勝ち、面白い7番勝負になりそうだ」と話した。
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