明石海峡大橋通る高速バス、運賃値上げへ 4社13路線、定期券も 来春

2022/07/12 20:41

神戸新聞NEXT

 明石海峡大橋を走る高速バスを運行する神姫バス(姫路市)と西日本JRバス(大阪市)、淡路交通(洲本市)、本四海峡バス(神戸市中央区)は12日、それぞれ運賃を9月1日乗車分から5~15%程度値上げすると発表した。新型コロナウイルス禍で乗客が減った上、燃料高騰で厳しい経営環境が続いているため。定期券も同程度値上げする。 関連ニュース 【表】高速バス運賃の主な値上げ 値上げラッシュで生活に影響が出たもの…半数以上の人が「電気」「ガソリン」と回答 明石海峡大橋の開通で、一時は「原付の孤島」だった淡路島

 対象は神戸-淡路島をはじめ、京都・大阪から神戸・淡路を経て、高知や松山などを結ぶ計13路線。神姫と淡路交通など各社が共同や単独で運行する「三宮洲本線」「学園都市洲本線」「かけはし号」「大磯号」などが含まれる。
 停留所間の値上げ幅は、洲本BC(バスセンター)-高速舞子、神戸三宮はそれぞれ130円▽同BC-大阪空港は180円▽三宮BT(バスターミナル)-松山駅は500円-などとなっている。
 また4社は、神戸-淡路島の高速バス路線について、2023年春からの共同運行を目指す方針を発表した。現在、「神姫・淡路グループ」と「JR・本四グループ」の2グループで運行しているが、乗車券(回数券)、定期券の相互利用ができず、沿線自治体などが共通化を求めていた。今後、調整を進めるが、路線・ダイヤの再編などは未定という。(西井由比子)

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