藤井王位の封じ手「3四桂」 飛車を犠牲に激しく攻め 王位戦第2局

2022/07/14 11:20

立会人の深浦康市九段(右)から封じ手を示される藤井聡太王位(中央)。左は豊島将之九段=14日午前、札幌市南区、ぬくもりの宿ふる川

 将棋の藤井聡太王位(19)=竜王、叡王、王将、棋聖=に豊島将之九段(32)=兵庫県尼崎市=が挑む「お~いお茶杯第63期王位戦」(伊藤園特別協賛)7番勝負の第2局が14日午前9時、札幌市南区の「ぬくもりの宿ふる川」で再開し、指し継がれた。 関連ニュース 藤井七冠、王位戦5連覇で永世王位の有資格者に 就位式で「いっそう精進」   【こだま】 王位戦5連覇 最年少「永世王位」に 藤井、終盤複雑化 相次ぐ逆転劇 「肉を切らせて骨を断つ」妙手も

 両対局者が前日の豊島の7三同金(58手目)までを再現した後、立会人の深浦康市九段(50)が、封じ手用紙が入った封筒を開封。先手番の藤井の封じ手、3四桂(59手目)を示すと藤井が着手し、対局2日目に入った。
 藤井は、飛車取りをかけられた状態のまま2二桂成(61手目)、2三歩成(63手目)と攻め、豊島は自陣の成桂を取る2二金(62手目)を優先した。
 副立会人の中村太地七段(34)は「局面は終盤で、優位とみられる藤井王位が飛車を犠牲にして激しく攻めている。劣勢の豊島九段はどこかで攻め合いに転じるのでは」と話した。
 同日夜までに勝敗が決まる見通し。
【王位戦中継サイト】こちら
【特集ページ】王位戦

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ