空飛ぶクルマ、３０ｍ上空をすいすい　万博１０００日前を記念しお披露目飛行

　兵庫県尼崎市で１８日、兵庫県と民間企業４社が連携して実用化を図る「空飛ぶクルマ」の飛行のお披露目があった。同県職員や大学生ら約１４０人が無人で飛行する機体が上空を移動する姿を見学した。 関連ニュース 日本航空が開発したもう一つのリニアモーターカーが繋ぐ夢　最高時速100キロで無人運転「リニモ」に乗ってみた ３Ｄプリンター住宅！？価格は「車買う値段」　世界が注目は技術だけじゃない 大阪万博開幕まで千日、「空飛ぶ車」でＰＲ　７月１８日、兵庫県のシンポに試験機登場

　１８日は、大阪・関西万博開幕（２０２５年４月１３日）の１千日前に当たる。これの記念も兼ねて、空飛ぶクルマを所有する「一般社団法人ＭＡＳＣ（マスク）」（岡山県倉敷市）と無人飛行の実演が企画された。
　機体は中国製マルチロータ型無操縦車航空機で、全長５・７メートル、幅５・６メートル、高さ１・８メートル。飛行は尼崎港に近い用地で行われ、機体は自動で高さ３０メートルまで上昇。南へ約３００メートル飛行してから戻ってくると、見学者から歓声が上がった。
　実用化に向け、大学生の立場でともに課題を考えているという甲南大経営学部の男子大学生（２０）は「兵庫県は山が多いため、生活や物流面で役立てられるようにアイデアを出したい」と話していた。（西尾和高）